ハートの形した花
九の地図の赤い×印は、俺の家を記してあった。
どういうことだろう。
「ええ!?マジで?チョー偶然じゃん!」
九は目を丸くした。
「それならこの地図も用済みだね」
そう言って九は、地図を丸めて川に向かって投げた。
「おいおい」
俺はそれを拾おうと土手を降りたが、丸められた地図は川の流れによって流されているところだった。
「川は汚すなや」
「へえー、あんた意外と真面目なんだ」
「川に罪はないやろ」
「あー、それつっこみ?関西人ってこれだから嫌なのよねー」
どうすればいいんだよ。