ハートの形した花





俺が安出川に着いた時には、すでに九は着いていて、草をむしっているところだった。




「遅くない?」




「え?時間ぴったりやけど?」




「あのねー、こういうのは15分前に行動するものなの。わかる?」




さっぱりわからない。




そして、筆記用具を持って外で打ち合わせする意味もわからない。




「じゃ、行くよ?」




九が立ち上がる。




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