ハートの形した花






「まあ、そんなん忘れて、給食、給食!給食食おうや」




住岡は支障はなかったみたいだ。
もう、給食のことしか頭にない。




大人びていると思っていたけど、どうやらそうでもなさそうだ。
住岡は、結局は小学4年生。俺たちと同じだ。
少し安心した。




俺は、不満はあるわけではないけど、何となく、授業がつまらない。
笑いの絶えないクラスが、今ではこうして給食の準備をしているだけですら笑いが起きない。
各々、先生に怒られないように急いで行動している。




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