ハートの形した花





「あのさ・・・その、なんか誤解してないっすか?」




なぜか敬語になった。




「誤解?なんのことじゃ?」




白石は距離を保ったまま、動こうとしない。




「いや、あの・・・香恋のこと・・・」




すると白石は、素早い間合いで俺との距離を詰めた。
首元に竹ぼうきの先が当たりそうだった。




「君、やっぱり香恋ちゃんのことか!」




ちょ、刺さるって・・・




「いや、あの、落ち着いてください!」




「落ち着けるか!!」




逆上している。
これは応戦したほうがいいのだろうか。




こんながたいMAXのやつとか?
入院どころか息と人間生活が終わってしまうぞ。




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