ハートの形した花





白石は竹ぼうきを離し、俺の胸ぐらを掴んだ。




「いいか!?僕は、香恋ちゃんを、本気で・・・本気で・・・。それじゃのに、なんで・・・なんで君なんじゃ!!」




「や、やけん・・・俺やな・・・」




息ができなかった。




「まだ白を切るんか!君も香恋ちゃんが好きなんじゃろ!!男なら堂々と言ってくれ!!」




「ちが・・・」




白石の腕の力が強くなる。




「言え!!じゃないと諦めきれんのんじゃ!!!」




「お・・・俺は・・・」




もう意識が・・・




「俺の好きな人は相生だ!!!」




< 95 / 345 >

この作品をシェア

pagetop