極彩色のクオーレ
ナラトーレ
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そこまで朗々と語ると、道化師は操っていた数体のマリオネットを舞台から下げた。


途端、おとなしく座って劇を見ていた子どもたちが、ある子は不思議そうに、またある子はうずうずと彼を見上げる。



「あれ、まだ途中だよ?」


「なんでやめちゃうのさあ」


「ごめんね、ここから先はまだ秘密なんだ~」



派手なペイントを施した面を被る道化師が、相手を話の世界に惹きこむ語りの口調から一変。


おどけた調子になると、子どもたちは一斉に不満の声をあげた。



「えーっ!?」


「秘密になんかしないでよ!」


「続きが気になるぅ~!」



騒ぐ子どもたちを気にせず、道化師は舞台にしていた箱と人形を片付けていった。


箱を置いていた切り株に腰掛け、人形を片付けてしまう。


本気で語らないつもりだ、子どもたちが残念そうな表情になる。


すると道化師はからからと笑った。




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