極彩色のクオーレ
あとがき
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
ご無沙汰してます、翌桧です(^^)
『心』をテーマにして書きたいなと思い立った作品なのですが、まさかこんなに長くなるとは思いもしませんでした……1000ページ超えるとは予想外でした。
あくまで私が考える『心』についての物語でしたが、いかがだったでしょうか?
書こうと思ったきっかけは、私の身の回りに起きたいじめでした。
それはよくドラマなどで見られる激しいものではありませんでしたが、受けていた子の心はとても痛んでいる様子でした。
また、同時期に教育実習に行っていたのですが、配属学級で道徳の授業をしたのも大きなきっかけとなっています。
純粋な気持ちで、誰かに「おはよう」や「ありがとう」などの言葉にはどんな意味があるか、それを伝えるとどんな気持ちになるのか、相手にどんな気持ちになってもらえるのか。
私の問いかけを懸命に考えてくれた児童の姿にとても感動しました。
もう分かり切った意味の言葉や気持ちについて、大人になってしまえば取り立てて考える機会は自ずと減っていくのではないかと思います。
でも、たまには立ち止まって、そういった言葉や気持ちに目を向けることも大切なのではと思います。
自分の心と向き合うことは、これから生きていく未来を明るくする。
私にとって心はすべての根源であり、ときに厳しくときに優しく、私自身に正しい道を示してくれる存在です。
自分の心も他人の心も大切にする人が増えればきっと、悲しいことは減っていくはず。
そんなきっかけになれればと思い、生きたゴーレムのニコを手掛かりにして、半年間心を追いかけていきました。
『極彩色のクオーレ』の「クオーレ」は、イタリア語で心臓という意味です。
「極彩色」には、人間がみんな持っている複雑な感情をこめました。
最初は暗い色しか宿していなかったニコが、多くの感情を持つ人間を知りながら近づいていくお話でした。
この物語を読んだ方々が何かを感じていただければ幸いです。
感想をいただければ舞い上がって喜びます、単細胞なんで(笑)
本当に、本当に長いお話でした。
書いている本人が一番びっくりしております、読者のみなさんに最後までお付き合いいただき恐縮です。
「長ぇよ!」というツッコミをリア友にいただきました、おっしゃる通りです。
その大きな原因は登場人物で遊びすぎたことなので、次からは用量・用法をよく考えたうえでやります。
……9割無理じゃないかと思いますが(笑)
こんなくっだらないあとがきまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
また次の作品でお会いできればと思います(∗•ω•∗)
2015.2.24 翌桧