極彩色のクオーレ
* * *
『……すっげえ、マジかよ』
『ぼくも、かなり驚いています』
『嘘つくなコラ、まったく表情変わってないじゃねえか。
うえ~、せっかく小振りに改造したのに、威力は健在なのな』
『あ、触らない方がいいです。
多分熱いので』
『おおっ、そうか、後で冷却装置でも造ってやるよ。
そんであのグリーズは……仕方ねえ、晩飯でありがたく頂くとするか。
喰えない骨とかは資材にして』
『……はい』
『お前さあ、もしかして無駄な殺しをしちまったとか思っているのか?』
『まあ、多少は。
あと、これが人間だったらどうしようかと……』
『だから無駄にせず、晩飯と資材に有効活用しようって言っただろ。
試し撃ちで仕留めちまったから、このグリーズにはだいぶ悪いことをしちまったけど、やっちまったことは仕方ないだろう。
後悔しちまうんならこの命は失礼の無いようお前の気が済むまで活用して、この経験は次に活かせばいい』