極彩色のクオーレ
「ワタシがそれダかラ分カる。
君はゴーレムだナ、しかモカナり高性能に造ラレタ」
「はい」
「えええええ!にっ、ニコがゴーレム!?」
ガンッ!
吃驚するラリマーの右足の甲を、セドナが力強く踏んだ。
「静かにしていろ」、と釘を刺すサインである。
あまりの痛みに苦悶の表情を浮かべながら、ラリマーは黙って頷いた。
レムリアンが両腕を伸ばし、ニコの肩をつかんだ。
「教えてクレ。どウすれば、君ノように完璧ニ近いゴーレムになれル?」
「え?」
「君はワタシよりもズット人間に似ていル。
ソレが人型のゴーレムの『完璧』ダ。
リビアはワタシにそうなるコトヲ望んでいル、だから教えテクれ」
ニコはリビアンを見つめ返し、首を横に振った。
「すみません、造られたゴーレムのぼくには分かりません」
「そレナら、君ノ造主はどこにイル?」
手を離し、レムリアンがニコの隣に立つティファニーを見た。
気づいていない彼女の代わりにセドナが返事をする。