星野先輩

ありがとう side花音









昌輝に「話がある」と言われ、着いたのは中庭






…ちょうど、星野先輩の教室の下






先輩に見られてないといいな……






そんなことを考える







「あのさ…まず、ごめん。」



「え…?」


いきなり謝った昌輝






「俺、花音にすっげーひどいことしたから…ずっと、後悔してた。」






後悔…してくれてたの…?






「あの時には、もぅ転校することが決まってて、どうすることもできなかった…

花音に『転校する』って言えば『待ってるから』とかって言いそうだから…ああ言うしかなかったんだ。」







それがーー昌輝の優しさだったんだ…

そして彼は言った








「だって…好きな子には、幸せになってほしいだろ?」










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