星野先輩
顔をしかめる、星野先輩
「……分かった。じゃぁ、後で迎えに行くから…。駅ついたら電話して。うん。
分かってる。サキ…きるぞ?ピッ」
”サキ”その名前が胸に引っかかる…
そして、電話をきった先輩は私を視界に入れる
そういえば…さっき何か言いかけた…
「先輩、『俺も、』なんですか?」
「あー、やっぱりそう上手くはいかねーよな_…。俺も、花音のこと好きだよ。」
「え…っ!?ホントですか!」
「本当だ。でも…”後輩”として、な」
どうしてそんなに、苦しそうなんですか?
『好きだ』その言葉の先は、聞きたくなかった。
”後輩”だから、抱きしめてくれたの?
”後輩”だから、優しくしてくれたの?
”後輩”と”先輩”その関係が私と星野先輩を繋いでいてくれるの…?
「さよなら」って「ごめんなさい」って
「ありがとう」って言うから…そんな苦しそうな顔、しないでよ…