メビウス

数分後には白衣を着た医者らしき人が走ってきて私を色々調べた。





この医者とお母さんの話を総合すると、交通事故に巻き込まれた私は打ち所が悪く意識不明になり、そのまま数ヶ月間眠り続けていた。らしい。


泣きながら私に抱きつくお母さんと、意識回復の連絡を受けて仕事を早退してきてくれたお父さん。


私は家族の愛に包まれながらも、心の中には妙なモヤモヤが残ったままだった。
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