夢、二人
「静夜さん!!」
いきなり大きな声を出したからだろうか、静夜さんがびくーとなった。
「あ、すいません...」
「いや、どうしたの?」
「ダンス部って女子でも入っていいんですか?」
あたしがそう聞くと綺麗な二重の瞳がぱちぱちと瞬きした。
「真面目な子で、一人だけならね」
え、なんでだろう。真面目な人なら何人かいた方がいいのではないのだろうか。
そう聞こうとしたのだが、静夜さんはすでに音楽室のドアを開けていた。