夢、二人


「あー!静夜さん遅いっすよ!」

そんな声がして、静夜さんが入ってたので中を覗いてみると昨日グラウンドでダンスをしてた4人がいた。

そういえば静夜さんも昨日グラウンドでダンスしてた気がする。

「おいで」

静夜さんは音楽室の中からあたしに向かってそう言った。

あたしは少し緊張しながらゆっくりと入っていった。

入るとそれまで静夜さんに向けられていた視線があたしへと向けられた。

「せ、静夜さんの彼女っすか!?」

さっきとは違う声だ。へっと声を漏らすと静夜さんはチラッとあたしを見た。そして、ふっと笑った。

「うん、そう。かわいいだろ?」

そう言って静夜さんはあたしの肩に手をまわした。

「えっ!?」

あたしはいきなりの事に大きな声を出してしまった。

「静夜、嘘は良くないよ。その子困ってるじゃん。」

と天然パーマ(多分先輩)の人があたしを見て言った。
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