私の意地悪な旦那様
お母さまがやって来た
お昼も食べ終わって、微睡む頃。
うとうととしていた私の目を覚まさせたのは、ある一人の訪問客だった。
「お久しぶりね、莉乃ちゃん!」
「はい、お久しぶりです!」
大きな紙袋を持ってやってきたのは、功希のお母さま。
私が功希と付き合っていると知ったときから可愛がってくれる、とても優しいお母さまだ。
「今日はね、良いもの持ってきたの!」
「良いもの………?」
首を傾げれば、ごそごそと紙袋の中を漁り始める。
そして取り出したのは、一冊の冊子だった。