私の意地悪な旦那様
渡されたそれを受け取って、そろそろと功希の首元へと腕を回す。
後ろを向いてくれるかと思えばそうでもなくて、私の方を向いたままの状態に少し緊張しながらもなんとかチェーンをひっかけることが出来た。
「あの…その、不安にさせてごめんね?お誕生日おめでとう!大好きです」
こぼれそうだった涙を拭って笑えば「バカじゃないの」と言って私を小突く功希。
「心配かけさすぐらいなら、こんなのしなくていいのに」
そう文句を言って首につけているそれを持ち上げた功希だったけど、その顔はなんだか嬉しそうに見えた。