私の意地悪な旦那様
「ねぇ」
「?」
いつもは映画を見たり、私が大学のレポートを作成してる間、織部先輩は仕事の書類を纏めていたりするけれど、今日は特に何もすることがなくて。
ご飯を食べた後、ごろごろとソファーに寝そべっていれば、織部先輩は背もたれの部分に腕を乗せてしゃがみこんだ。
「どうしたんですか?」
尋ねても何も答えてくれない先輩にさらに不思議に思う。
何かあったのかな?
悩んでそうな、困ったような、なんとも言えない顔をしていた先輩に、寝ころんでいた体を起こして、ソファーの上で正座をする形で向き合った。