私の意地悪な旦那様
その後は、何を思ったのか、服を脱ぐまでずっと無言だった功希。
その姿は何かを考えているようで、話しかけるのを躊躇ってしまった。
「じゃ、じゃあ、これ片づけてくるね」
床に置かれたペットボトルを拾うために、少し屈もうとする。
けれども、ペットボトルに伸ばした手を力強く握られ、それは叶わなかった。
「莉乃がやると怖いから大人しくしてて」
これぐらい出来るのに、素早くペットボトルを持って歩いていってしまった功希。
言い方はアレだったけど、心配してくれたのかな………?
そう思った私は、帰ってきた功希を見て嬉しく思った。