私の意地悪な旦那様
「私、もう赤ちゃんをお風呂に入れられる自信ない……」
圧倒的スムーズ且つ丁寧に人形をお風呂に入れる功希は、誰がどう見ても安定していて、上手い。
先生にも褒められ、注目を浴びていた功希の横で落ち込んでいれば、使っていた道具を片付けてきたらしい功希が声をかけてきた。
「何落ち込んでるの」
「……別に」
自分でも子供っぽいとは思うけれど、何でもそつなくこなす功希に嫉妬してしまう。
むっとして黙っていれば、呆れるようにため息をつかれた。