私の意地悪な旦那様

離乳食は、功希に手伝ってもらいながら一緒に完成させて、試食する。


美味しくできた!と笑って、功希が片付けてくれているのを、邪魔にならないように少し離れて眺める。



「素敵なパパさんを捕まえましたね」



そうしていれば、同じ机を使っていた女の人に声をかけられた。



「私なんて、なんであんな人と結婚したのか未だに謎で………」

わいわいと子供のように騒ぐ男の人を見ながら、ため息をついたその人。


そのまま流れで自分の旦那さんのダメな所の話になり、私ははっと口を噤んだ。



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