私の意地悪な旦那様


ばん!!と勢い良く屋上の扉を開ける。

きょろきょろと辺りを見回してみると、ちょうど日陰になるところに先輩はいた。



「織部先輩!おはようございます!!」

「………もう昼だけど。おそようだよね」


私の方を向いていた先輩は、そう呆れたように言うとお弁当へと顔を向ける。

その横へと私は静かに腰を下ろした。

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