最後の言葉~お姉ちゃん、ありがとう。~
「うちが…うちが…
あんな事さえしなければ…
ごめん…らら…ごめんなさい…!」
2階にあるお姉ちゃんの部屋からリビングにまで聞こえる泣き声…
「如夏…!ドアを開けて!
自分だけ責めてても意味何て無いわよ!
警察を信じましょう…!!」
大好きなお母さんの言葉にも耳を向けないお姉ちゃんは、
ワンワンと幼い幼稚園児のように泣く事しか出来なかった…
数十分後、
お姉ちゃんも落ち着いたようでお母さんはうちにお姉ちゃんを慰めていてと言い残しキッチンへ足を運んだ。
晩御飯でも作るのだろう。
うちは、お姉ちゃんの部屋のドアにもたれかかり座った。
『お姉ちゃん…泣かないで…。
いつものお姉ちゃんらしくないよ…?』
うちは始めてお姉ちゃんを慰めた。
「………ぅ」
『え…??』
「別に…?」
お姉ちゃんが微かに何かをつぶやいた。
でもうちにはちゃんと聞こえた気がする。