最後の言葉~お姉ちゃん、ありがとう。~
お姉ちゃんの部屋の前に着いた。
お姉ちゃんの部屋に耳を傾ける。

「……………」

やっぱり 静か。

トントン

『お、お姉ちゃん…お母さんが起きてって…。』

返事は、ない。

『お姉ちゃん!』

ドアをゆっくり開ける。

やっぱり…
まだ寝てる…

『お姉ちゃん!起きて…?』

お姉ちゃんの体を揺すりながら、うちは言う。

「ん…やだ…
学校行きたくない…」

『お姉ちゃん!!!!!!』

「はぁ…
はいはい起きますよ!
ったく朝っぱらうるさいんだから…!!』

お姉ちゃんはそう言ってうちのすねを蹴ってリビングに行った。

痛い…
もう、いや…!!
なんでこんな思いしなきゃいけないの!?
もう、耐えられないよ…

蹴られた所に目を向ける。
やっぱり…
痣が出来てる…

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