ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
鼻筋が通っていて、まるで彫刻のような顔立ち。
少女漫画の主人公が恋に落ちる美男子のようなキラキラした瞳をしていた。
メッシュの入った髪は地毛なのか染めているのかわからないくらい自然な茶色。
キリリとした眉に、程よく色づく唇。
「プリンスが現れた・・・」
私が呟くと、窓の外を見ていた亜沙子が立ち上がり、大沢君を見た。
「嘘・・・大沢君って・・・」
亜沙子は顔を真っ赤にして、大沢君に釘付けになっていた。
「どうしたの?亜沙子。もしかして惚れちゃった?」
私の質問にしばらく黙ったままの亜沙子は、全身の力が抜けたように席につ
いた。
「知ってる・・・あの人。入学式の時、見たんだ。かっこいい人だなって思ってたの。」
亜沙子にも新たな恋の予感。
私は亜沙子の背中を見つめながら、ニヤニヤしていた。