ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
バレると思い、私は隣の教室に隠れた。
そのせいで、有希ちゃんの言葉がはっきりと聞こえなかったけど、「ありがとう」って言ったような気がする。
ドラマみたいだった。
こんなドラマチックな恋が、この学校のいろんな場所で巻き起こってるんだ。
教室に残された山田のことを思うと、私はどうすればいいかわからなかった。
元気よく教室に入って、山田に話しかけるのがいいのか、このまま一人にしてあげるのがいいのか。
「悪趣味だなぁ、陽菜ちゃんも・・・」
え?
小さな声に振り向くと、教室の端っこに優雅がいた。
「な!!なんであんたが?」