ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
優雅は、上半身を私服に着替えていて、大人っぽかった。
黒と白のストライプのシャツをかっこよく着こなした優雅が、窓にもたれながら、ニヤッと笑った。
「優雅こそ!!盗み聞き?」
「違うって!俺が有希ちゃんを呼び出したの。悟が、有希ちゃんとちゃんと話したいって言うから。このままじゃ、自然消滅になりそうだったから。」
優雅は、窓の外に視線を移し、眉間にしわをよせて、切ない表情をしていた。
「そうだったんだ。私はたまたま教室に入ろうと思ったら声が聞こえて・・・盗み聞きするつもりじゃなかったんだけど・・・」
「わかってるよ。俺、全部見てたから。陽菜ちゃんが、ニヤニヤしたり、一人でガッツポーズしたり、泣きそうになったりしてる姿。陽菜ちゃん、優しいんだな。ますます好きになったよ。」
優雅は、腕組みをしたまま、そう言った。
今、聞き流しそうになったけど、はっきりと『好き』って言ったよね。
改めて、そう言われるのは初めてで、ドキドキした。
私は男の子にこんな風に『好き』って言われたのは初めてだった。