ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~



王子に夢中な私でも、この顔には、ぐっと来てしまう。



「優雅、モテモテなのに・・・どうして私にそんなこと言うの?」



ずっと聞きたかったことを聞いた。




放送委員が流し始めた夕方の音楽が、何とも切なくて、

山田はこれを聞いて泣いているんじゃないかと思った。




「陽菜ちゃんが好きだからだよ。陽菜ちゃんと話していると、俺は俺らしくいられる。こんな女の子に出会ったことはなかったんだ。俺を特別扱いもしないし、ばかとか言って叩いてくれるし・・・新鮮だった。」




優雅の気持ちは正直に嬉しかった。



私も優雅と話していると、自分らしくいられるのは事実だった。



気を使わないで何でも言えるし、

優雅をいじめたり、からかったりしていると楽しかった。




でも、それは恋じゃない。





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