ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
長い沈黙の間、
私は優雅の瞳の奥に、王子の瞳を探していた。
「嬉しいけど。すっごく嬉しいけど・・・優雅に対する気持ちは、恋じゃないんだ。好きだけど、それは友達としての好きなんだ。私なんか好きになってくれてありがとう。優雅みたいな人気者に好きって言ってもらえるなんて、贅沢者だよね、私。」
優雅は、瞬きもせずに私の瞳を見つめていた。
「わかってる。陽菜ちゃんの気持ちは最初からわかってる。あいつが好きなんだろ?市役所にあんなにも行きたいって言ってたのも、あいつに会いたかったからだって、知ってたよ・・・」
優雅・・・
知ってて、裏で先生を説得してくれていたんだ。
なんていいヤツなの?
私、すごくもったいないことしてるんだよね。
学校中の女子が憧れちゃうようなかっこいいプリンス優雅をフッちゃうなんて。
「ごめんね。優雅、趣味悪いよ。優雅に告白してくる女子いっぱいいるのに・・・」
「俺の外見だけを好きになってくれても、俺の心は動かない。でも、陽菜ちゃんさっき言ったよね。俺を友達として好きって。それって、俺の外見じゃなく、中身を好きってことだろ。」
私は小さく頷いた。