ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~



確かにそうだ。



外見だけなら、優雅は友達候補ではなく、彼氏候補。



でも、最初に会ったあの日から、私は優雅の性格が面白いと思った。


かっこいいくせに、どんくさくて。


モデルみたいな顔してんのに、女々しいところもあって。



完璧そうに見えて、ダサいところを隠さない優雅はとても魅力的だと思った。




「優雅、いい男だね。見た目じゃなく・・・あんたはかっこいいよ。あんたなら、いい彼女見つけられるよ。」



私は、見つめ続けてくる優雅から逃れる為に立ち上がった。




「いつか・・・陽菜ちゃんを彼女にしてみせるよ。陽菜ちゃんに男としてみてもらえるように、俺・・・頑張るから。」




優雅を見ていると、どうも自分と重なってしまう。



王子に女として見てもらえるようにって頑張ってる自分を思い出す。



「はいはい。じゃあね!」




笑いで誤魔化して、その場を去った。




振り向くと、きっと寂しい表情の優雅と目が合ってしまうと思ったので、振り向かずに廊下を歩いた。




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