ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
私は国語準備室の扉を数センチ開けて、中を覗き込んだ。
「ええ!!???」
私の目の前には、源氏物語の本を広げたまま、眠っている2人の姿だった。
小早川は椅子に座って、首をだらんと下にして、眠っていた。
亜沙子は、授業中と同じ姿勢で、机に顔をくっつけて、熟睡モードだった。
「あんたら・・・バカじゃん!」
私は、そう言い残し、部屋を出た。
後は、2人に任せよう。
起こした時の反応も気になったけど、この際いつまでも寝ていればいい。
夜中まで眠っていて、どちらかが起きて驚くっていうのも、アリかな、なんてニヤけてしまった。
2人は、これからどうするんだろう。
小早川が車で亜沙子を送ってあげたりするのかな?
面白い1日だった。
王子・・・王子は、今何をしていますか?
メールしたいと思うけど、最初の電話で王子が言ったことを思い出す。
『俺、メールとかできねーから送ってくんな。』