ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
「こ、こ・・・コーヒー飲めないです。」
「素直に、抱きしめて欲しいって言えばいいのに。ば~か!」
王子は、私の左肩に回した左手に力を入れて、私の体の向きを変えた。
そして、ゆっくりと右手を私の右肩に乗せて、そっと体を引き寄せた。
ドSなのに、なんてソフトな抱きしめ方なんだろう。
「まだ、ガキじゃ。だから、ここまでな。」
「晴斗さん・・・好きです。」
私は心のままに口から言葉を出した。
「仕方ないなぁ・・・」
王子は、もう一度私をぎゅっと抱きしめてくれた。
さっきよりも少し強い力で。
「好きは1日1回までなんじゃ。送るわ・・・」
王子は、私の頭をげんこつでコツンと叩き、立ち上がった。