ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~



「1人で帰れます!!」



「ばかかぁおめ~は。こんな暗い中、1人で帰せるか~!市役所にチャリ置いてるから2台で帰んべ。またそのうち返してくれたらいいから。」




公園から市役所までの道のりを私は倒れるくらいにドキドキしていた。



王子が私の腰に何度か手を回した。


それは、王子の優しさ。




車が来たり、自転車が近付いたりすると、王子はさっと手を私の背後に回してくれた。



本当に、この人は王子様だ。



優しい優しい王子様。



市役所に置いてある王子の課の自転車を貸してくれて、私と王子は2人で自転車に乗った。


「2人乗りしたかったなぁ」


私がぷ~っとふくれると、王子は厳しい口調で言う。



「危ないからだめ!2人乗りは、高校でも禁止されてるだろ!」



こういう真面目な一面も好き。


だんだんわかってきた。


王子は真面目な人。




女の子を大事に扱ってくれて、決して、いじわるなんてできない人。






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