ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~



王子は、わざと怖い表情を作り、ゆっくりと私の顔に顔を近付けた。



「陽菜、今日の告白は?」



体が思うように動かない。



金縛りにあったように、固まる私は、目の前にある王子の顔を見つめることしかできなかった。



これ以上好きになるなと言いながら、

告白をさせようとする王子は、やっぱり謎だらけのドS王子。




「す・・・す・・・すきです。大好きです。ずっと・・・晴斗さんが好き。晴斗さんが誰のことを好きでも、この気持ちは変わりません。」




顔が近くにありすぎて、気持ちが溢れた。



近くで見る王子はますますかっこよくて、そして、優しさがにじみ出ていて・・・

抑えることができなかったんだ。



言ってしまった。




『晴斗さんが誰を好きでも』って・・・




困るよね、王子。


ごめんね、王子。




え・・・


「晴斗さん・・・?」






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