ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
眠ろうと思って、ふとんに潜り込んだ。
その時、携帯が鳴った。
『もしもし~?陽菜かぁ?俺じゃーー!酔うとるんじゃ・・・』
さっき会ったのに電話がかかってきた。
携帯を耳に押し付けて、ベランダに出た。
「もしもし!!また酔ってるんですか!?大丈夫?」
『大丈夫じゃないから電話してるんじゃ・・・今から会いたいけど、今会ったら間違いなく、キスしてしまいそう。はははは。嘘じゃー!』
飲み屋さんのトイレから電話をかけてきてくれた。
周りはまだガヤガヤとしていて、今夜は結構遅くまで飲み会につき合わされそうだって言ってた。
『俺、どうしてお前に電話してんだろうな・・・最近、無意識に陽菜にかけてる。陽菜・・・今すぐ俺のところに来て、俺を抱きしめてくれ・・・』
今日の酔い方は激しくて、きっとこんな甘いセリフを言ったこと、明日には忘れてる。
でも、私は忘れない。
王子、愛してる。