ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
波乱の予感
翌朝、教室で亜沙子に会って、嫌な予感がした。
亜沙子の目は真っ赤で、まぶたがはれていた。
「亜沙子―――!!一人で泣かないでよ!」
「ごめんね。陽菜に話すとまた泣いちゃいそうで・・・」
中庭に移動した私と亜沙子は、初夏の日差しの中でジュースを飲んだ。
「小早川先生にフラれた・・・」
亜沙子は、強がって、はははって笑ったけど、その瞳からはどんどん涙がこぼれた。
「亜沙子!!」
私は亜沙子の体を抱きしめて、頭を撫でた。
「好きって言ってないのに、フラれちゃった。」
小早川の呼び出しは、亜沙子に謝る為だった。
元彼女の代わりに抱きしめてしまったことを何度も謝った。
そして、これ以上君と一緒にいると、ある人に誤解されるんだ、と言った。
そこで亜沙子は気付いてしまった。
先生の「さち」さんは、この高校で働いている人なんだって。