ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
もうだめなのかな。
「陽菜ちゃん。気晴らしに俺とデートしない?あいつのこと好きでもいいからさ。」
優雅は、王子と喫煙女のイチャイチャ場面を見つめながら言った。
「うん・・・わかった。」
私は、ただ頷いていた。
本当は王子に会って、どうしてあんなに嬉しそうに笑うの?って怒りたかった。
でも、私は彼女じゃない。
何も言えない。
もう考えたくない。
王子は、何を考えているんだろう。
どんな気持ちで喫煙女とキスをしたの?
もしかして、喫煙女を好きになったの?
私は、現実から逃れる為に、プリンス優雅の誘いに頷いた。
亜沙子は驚いたように、目を白黒させたが、あまりの王子のいちゃつきぶりを見て、納得したような顔をした。