ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
これでいいのかも知れない。
高校生の私は、高校生と恋をするべきだ。
私を好きだと言ってくれるこんないい男がそばにいるのに、どうして私は好きになれないんだろう。
「あれ?」
その時、フラッシュバックのように、思い出した。
優雅と、あの綺麗な女性とのツーショットを・・・
まぁいい。
私も王子に恋しているのに、優雅とデートをする。
だから、優雅に本命がいたとしても別に構わない。
「帰ろう。陽菜ちゃん!」
手を繋がれた瞬間に、優雅の胸を殴ってしまった。
やっぱり、王子以外の人に恋をするのは無理なのかも知れない・・・
「やっぱ、デートやめる。そんな気分じゃない。」
「ちょっと!ひどいよ、陽菜ちゃん。じゃあ、お茶だけして帰ろうよ!」
う~んと悩んでいると、亜沙子が私の背中を叩いた。
「気分転換しておいで!」
私は、亜沙子に背を押され、優雅とお茶をすることにした。