ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
亜沙子は、全く小早川の話題に触れなくなった。
だから、私も小早川のことも、さちさんのことも話さなかった。
秘密ノートも、最近開いていない。
もう夏が近付いていた。
6月の半ば。
私は、無理して優雅を好きになろうとしていた。
優雅は、本当に優しかった。
王子のようにわかりにくい優しさじゃなく、はっきりと目に見える優しさ。
その優しさは、傷ついた私の心を癒してくれた。
ホッとできる場所だった。
ドキドキすることはない。
でも、今優雅がいなくなったら・・・と考えると、とても寂しい気持ちになった。
恋じゃないって、わかってる。
でも、この気持ちがいつか恋に変わる日が来る?