ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
綺麗な真っ白な机に顔をくっつける私の頭に下敷きを押し付けるのは
友達の亜沙子。
のんびり屋の私と、しっかり者の亜沙子。
同じテニス部に入ったことがきっかけで、私達は仲良しになった。
まだ『親友だよね!』「うん!親友だよ」って会話をしていないから、堂々と親友とは言えないけど、私は間違いなく親友だと思ってる。
高校2年生になったばかりの春。
今日も私と亜沙子は、平和な昼下がりを迎えた。
「おやすみ、亜沙子…」
5時間目は私のお昼寝タイム。
西館は好きじゃないけど、ここからの眺めは好き。
少し離れた場所に立つ市役所がなければ、もっと見晴らしが良いのに。
でも、こっそり市役所を覗くのも最近の楽しみ。
お父さん世代のおじさんが、あくびをしながらコーヒーを飲む姿や、
ドラマで見るような女子社員の給湯室でのコソコソ話。