ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
この恋は終わり。
王子が苦しんでいるのなら、私はこれ以上好きにはならないよ。
今日も風が強く、王子の髪を舞い上げた。
公園のベンチに座り、王子が話し始めた。
王子は、山田の情報通り、忘れられない女性がいた。
大学時代、付き合っていた女性を今も引きずっていた。
3年後、お互いにまだ好きだったらやり直そうと約束しているんだ、と王子は、切ない表情で言った。
「だから・・・陽菜に惹かれていく自分が怖くてな。はは・・・」
王子は誠実な人だった。
その3年後っていうのが、今年のクリスマスにやってくるらしい。
それまで、私と適当に付き合っていても、彼女にばれるわけはないのに、そういう軽いことができない人だった。