ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
俺の大好きな姉ちゃんを、奪ったのが優雅だった。
毎日俺と遊んでいた姉ちゃんが、いつの日からか、優雅としか遊ばなくなった。
そして、優雅に俺が殴りかかった。
まだ小学生だったけど、俺は立派な男になったつもりで。
そこで優雅が言った。
「悟の姉ちゃんのこと好きになった。俺にくれる?」
俺は大声で泣いたことを覚えている。
背も小さくて、年下の俺には、優雅に勝てるものは何もなかった。
それは今も変わらない。
優雅が落とせない女を俺が落とせるわけがない。
佐藤は、優雅がしつこく告っても、揺れることがない。
「何くれんの?」
「欲しがってたサッカーのスパイク買ってあげる。」
俺は、むしゃくしゃした気持ちがスッキリした。
だめだってわかってたけど、佐藤に告白した。