ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~



「亜沙子は、国語教官室に行きなさい!」


私は、小早川の口調を真似して亜沙子に言った。



「え・・・亜沙子ちゃんって、そうなの?あいつのこと?」



何も知らなかったという顔で驚く優雅の隣で、山田は真剣な表情で亜沙子を見ていた。



「じゃ、亜沙子ちゃん、またね。俺は陽菜ちゃんと2人でデートしてくる。」



「優雅ふざけんな!俺、部活さぼったんだから、俺がデートする!」





憎めない2人を両側に・・・


私は、3人で誕生日を過ごすことにした。



優雅と山田を引き連れて歩くことができる私は、本当はチョー幸せな贅沢者。



優雅が、雑誌を片手におススメのケーキ屋さんを探す。




「欲しいものないの?」



首にかけたタオルで汗を拭きながら、山田は私の肩に鞄をぶつける。



「おい!悟!陽菜ちゃんにくっつくなよ!」



優雅は、雑誌を丸めて山田の頭を叩く。



「何もいらないよ。いつも私のこと元気づけてくれるあんた達2人が大好き!!」




私は優雅と山田の腕を引っ張って、信号を走って渡る。





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