ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~



「お前・・・」




俺は立ち上がろうとしたが、佐知子が膝に顔をくっつけていたので立ち上がることができなかった。




「新井先生、俺は・・・嘘をつく女性が嫌いです。先生も、いつまでも同じことをしていては、幸せになれませんよ。」





優雅は何かを知っている。


佐知子の秘密を・・・



佐知子は俺の膝に肩肘を置いたまま、優雅の方を見ていた。



そして、固まってしまったかのように動かなくなった。




「優雅・・・ごめんなさい。」





佐知子の口から出た『優雅』という名前を聞いたとき、俺の中で全てが解決した。




そうか。


優雅と、何かあったのか。




生徒に手を出しちまったのかよ、佐知子・・・






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