ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
王子は、腕組みをしていた手を解き、両手を高く上げて、丸を作った。
「良かったね、陽菜!なんだか、みんな忙しくなってきたね!」
亜沙子が、優雅の机を見ながら言った。
私の誕生日を境に、いろんな恋が動き出した。
私と王子。
亜沙子と小早川。
優雅と、謎の後輩。
残された山田は、1人寂しそうに、パンをかじっていた。
その次の授業に遅れてきた優雅は、頭のまわりにお花が飛んでいるような気がした。
優雅にも幸せが訪れますように・・・
そう祈りながら、秘密ノートに最新情報を書き込んだ。