ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~



アメとムチ・・・?




王子は、今新井先生に会いに行っているんだけど、私に指輪をくれた。



私は、車から見える音楽室の窓の電気がまだ消えていないことに気付いてから、目をそらした。


いいんだ。


何を話しても、どんな再会をしても、王子を信じてるから。



もしも、久しぶりに顔を見て、想いが甦ったとしても、王子は私を選んでくれるはず。



でも、何年ぶりに会うんだろう。


やっぱり、あっさり「さよなら」ってわけにも行かないよね。




そう思っている時だった。



鞄の中で携帯のバイブ音が激しく鳴った。




【プリンス優雅】



変な名前で登録するなって優雅はいつも怒っていたっけ。


「もしもし?」


珍しい優雅からの電話に、驚きながら電話に出る。



『あ、陽菜ちゃん!?今、どこにいる?』



優雅の声は、100メートルを全力疾走した後のようだった。




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