ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
「どこって?市役所の駐車場。王子の車の中。でも、1人だけどね。」
優雅は、すぐにそこに行くから待ってろ!と強い口調で言った。
何のことやらわからずに、私はまた指輪を見つめてニヤけてみた。
全力疾走で優雅が私に向かって突進してきた。
「どどどーしたの?そんなに慌てて・・・」
私はドアを開けて、外に出た。
指輪は、大事に、運転席のシートの上に置いた。
「陽菜ちゃん・・・大丈夫?陽菜ちゃん、誤解しないで。清水さん、ちゃんと別れてるよ!」
優雅の必死な顔を見ていると、一体どんな大事件が起こったのだろうと思う。
言っている意味がわからずに、首をかしげた。
とにかく、優雅は私の為に走ってここまで来てくれた。
私を心配して、私を楽にする為だけにここに来た。
「優雅、いつもだけど・・・ありがとう!」