ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~




少し落ち着いた優雅が、車のタイヤにもたれて座った。


 
「あのさ、今・・・清水さんは新井先生に会いに行ってるけど、それは会いたいからじゃなく・・・ちゃんと別れる為っていうか、新井先生がきっぱり清水さんを忘れてくれるように、っていうことであって・・・あの・・・陽菜ちゃんが心配してるようなことはないから!!!」




優雅は頭が良いし、作文もうまいし、何でもできる。



それなのに、今の優雅は・・・なんだかかわいい。



「それでここまで来てくれたの?でも、どうして優雅がそれを知ってるの?」




「今、音楽室の前で清水さんに会ったんだ。それで・・・陽菜ちゃんは知ってるのかって聞いたら、さっき校門で会ったから、新井先生に会いに行くことを話したって言うから。だから、俺・・・心配になって。陽菜ちゃん泣いてるんじゃないかって・・・」





私は、優雅の頭を抱きしめちゃいそうになった。


それくらい、優雅が大好きだと思った。



優しい優しい最高の友達。


一生大事にするよ、優雅のこと。





それから、私が大丈夫だとわかった優雅は、話し始めた。



清水さんに怒られるかも知れないけどって笑いながら・・・





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