ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
私は裸足のまま、草むらを走り回った。
ひゃあ。
まじですか、王子。
聞いてない!!
キス?
キス?
こっそりキス?
「王子のバカーーー」
1人で叫びながら、駆け回る私を見て、3人は大笑いしながら手を叩いていた。
顔から火が出そう。
あの日、しんどくて爆睡していた私。
絶対よだれ垂らしてたよ。
いつのまに・・・チューなんて。
ファーストキスが、
私の知らないところで奪われていた。
「今度は、ちゃんと起きてる時にしてやるから!!」
調子に乗った王子は、そんなことを言って、ますます私を興奮させた。