ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
「はぁはぁ・・・やっと見つけた。逃げ足の速いお姫様。もう逃げられないよ」
振り向くと、息を切らした王子が立っていた。
王子様口調と乱れた髪がかわいい。
「ここどこーー!王子、助けに来てくれたの?ありがと・・・」
「どんだけ遠くまで逃げるんじゃぁ!バカかぁ、おめ~は!」
強引に腕を掴まれて、抱きしめられた。
「その空き缶、お前が拾ったの?」
私は、恥ずかしくて顔を上げられないまま、頷いた。
「空き缶拾う陽菜が好き」
甘い声で耳元で囁く王子。
私は倒れそうになりながら、必死で足を踏ん張った。
「するよ、キス。いい?覚悟はできた?」
「はい・・・」
私は目を閉じた。
ドキドキドキドキ