ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
幸せだった。
でも、怖かった。
王子の選択は正しかったのかも知れない。
このまま、王子に溺れてしまいそうだった。
頭の中、王子一色になって、勉強も何も手につかない予感がした。
そこに、線を引いてくれたのは、私よりも大人な王子。
「王子・・・好き」
1人きりのベッドの上で、天井に向かって呟いた。
私はまだドキドキしている胸を押さえながら、王子のキスを思い出していた。
この時の私は、このまま幸せがいつまでも続くと思っていた。
私達に、何も怖いものはないと・・・
まだ子供だった私は、王子の心は自分だけのものだと信じ込んでいた。